「深度」
冬の雪どけ水か、その日は水量が多く、流れていく川は静かに、うねりながら返され、まざりあっていた。水面を見ていたつもりが、気づくと川底を見ていた。
これまでに見てきた常滑の海や中川運河、美濃太田の木曽川、行ったり来たりする波の水や、風の通り抜ける水路、川幅がひろく勢いよく流れる川の水とはちがう、透明な深さがこの川にはある。
ふと、川底から水面までの深さを測るように、一枚の葉が流れていった。
2021.3.7
■吉田 知古 YOSHIDA Tomoko
1983 愛知県常滑市生まれ
2005 名古屋造形芸術大学総合造形コース卒業
2006-2010 アーティストユニット _ light note として活動
2007-2009 オルタナティブスペース galleryアートフェチにて活動
展覧会
2017 「光り/つむ」LUFT_オーダー家具とインテリアの店(一宮,愛知)
2016 「Sky OverⅡ」アートラボあいち大津橋、長者町(名古屋)
2014 「きそがわ日和 -まちの記憶を拾い、編む-」HÜTTE FURNITURE(美濃加茂)
2013 「常懐荘アートマルシェ2013」常懐荘(小牧,愛知)
2013 「紙技百藝 2013 」京都国立博物館 茶室『堪庵』
2012-13「紙技百藝 2012 」雅景錐(京都),時折(名古屋),HIGURE17-15cas(東京)
2012 「常滑フィールド・トリップ2012 夏」light house(常滑,愛知)
2012 「light note」CROSSING(名古屋)
2011 個展「吉田 知古|写真 」時折(名古屋)
2011 「Outer's Void 空所から、いま・ここの彼方へ」名古屋市市政資料館
2011 「通奏低音」GALLERY CAPTION(岐阜)
2010 「中川運河-忘れ去られた都市の風景-」愛知芸術文化センター、スペースX
2009 「常滑フィールド・トリップ2009」
light note house /とこなめ中央商店街(常滑,愛知)
2009 「landscape」GALLERY CAPTION(岐阜)
2009 個展「photo drawing」gallery アートフェチ(犬山)